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問題
フロッピーディスクの通称Japan2HD形式が、他のフォーマットと大きく異なる点は何か、すべて選べ。①トラック数;②1トラックあたりのセクタ数;③セクタサイズ;④ブートセクタの形式
正解
- ◯ Japan2HDは片面あたり77トラックですが、他のフォーマット(2HD 1440KiB・1200KiB、2DD 640KiB・720KiB)では80トラックです。
- × Japan2HDは1トラックあたり8セクタですが、2DD 640KiB形式も8セクタですので、「大きく異なる」とは言えません。
- ◯ Japan2HDのセクタサイズは1024バイトですが、他のフォーマットはすべてその半分の512バイトです。
- × Japan2HDのディスクも一般的なFAT12形式です。
解説
- Japan2HDと呼ばれることのある1232KiBフォーマットは、PCよりも大きなコンピュータで使われていた8インチ2Dフロッピーと論理的に互換性のあるフォーマットを意図して設計されました。そのため、8インチフロッピーとの互換性を考えずにIBMが設計した5.25インチフロッピーとは、トラック数のような基本データまで変わってしまいました。
- 2DDのフロッピーはAT互換機では720KiBにフォーマットして使うのが一般的ですが、NEC PC-9800シリーズでは640KiBがデフォルトでした。
- かつては、AT互換機のMS-DOSは512バイトより大きいセクタサイズを扱うことができませんでした。そのため、MS-DOS時代に頻用されたデバイスドライバ「JAPAN2HD.SYS」では、1024バイトのセクタひとつを512バイトのセクタふたつに偽装してOSに処理させていました。今は各種OSが大きなセクタサイズに対応していますので、フロッピードライブが物理的に1232KiBのフロッピーの読み書きに対応していれば、OSレベルでも問題なく扱うことができます。
基準日
2015.06.13