Q0209 のバックアップ(No.2)


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問題

鉄道事故を表すスラング「グモ」。その後付けの語源「ミツナノグモウヤ」の「ミツナノ」とは本来どういう意味?①満ちる時→満月の夜;②水海道駅~中野駅間;③三鷹駅~長野駅間;④水流れ→大雨で線路冠水;⑤御綱→係留ロープ破断

正解

③三鷹駅~長野駅間 が正解です。

解説

このカタカナ8文字の架空の文章「ミツナノグモウヤ」は、旧国鉄で使われていた電報文を模したものです。

旧国鉄の電報では、駅や車庫の名前を正確に伝達するため、それぞれの駅や車庫に片仮名2文字の名前が割り振られていました。「ミツ」や「ナノ」もその類で、2016年現在、ミツは三鷹駅と三鷹車両センターを表し、ナノは長野駅と長野総合車両センターを表します。その地域に行って、車両側面の表示を見てみると、その車両の所属を示す「ミツ」「ナノ」といった表示を見ることができます。

次に、「ウヤ」も電報の字数を減らすために考えられた略号で、「ウンテン ヤスミ」つまり運休の意味です。

…ここまでは正式な旧国鉄・現JRの電報の流儀です。が、その先が問題で、この電文には2つの点で誤りがあります。

  1. モールス信号による電報では、文字に濁点「゛」や半濁点「゜」はつけません。つまり、「グモ」という2文字は、もし実在するとしたら「クモ」とならなければならないのです。もちろん、これは実在しません。
  2. この架空の電文の解説では「三鷹~中野」間が運転見合わせ、と説明されています。しかしながら、中野駅を示す2文字は「ナノ」ではなく「カノ」なのです。しばらく前に、この「グモ」という語の発祥の地である2ちゃんねる・鉄道総合板人身事故スレッドで、「いつまでたってもこの文章が訂正されない」と嘆いていた人がいました。

出典

基準日

2016.07.08