Q1603

Last-modified: Sun, 06 Mar 2016 16:46:49 JST (955d)

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問題

化学の領域では、2-プロパノールをイソプロパノールと呼ぶのは誤用である。

  1. これはなぜか。
  2. 誤用にもかかわらず、消毒薬等の成分表示に「イソプロパノール」と書かれることがあるのはなぜか。

正解

  1. アルコールの物質名は、対応する炭化水素の名前の末尾の -e を -ol に変えて命名されることになっています。この規則で「イソプロパノール(isopropanol)」を導くためには「イソプロパン(isopropane)」という物質があるべきですが、そのような物質は存在しません。大学入試の化学の問題では、安易に「イソプロパノール」と書くと高確率で減点されます。
  2. 医薬品の規格書である「日本薬局方」(「日局」「局方」などと略されます)には2-プロパノールが「イソプロパノール」という名前で掲載されており、製造メーカーがそれに倣っているため。

解説

最近では医薬品の名前についても、安定化のために酸を加えている物質の表記が「塩酸◯◯」などから「○○塩酸塩」などのように変わりましたので、局方の「イソプロパノール」も何とかしてほしいものです。

なお補足しておくと、isoprop- という名前がすべてダメというわけではなくて、「イソプロピル基」は正式に認められた名前です。したがって「イソプロピルアルコール」は正しい呼び方ですし、「安息香酸イソプロピル」(…って簡単に作れるのか?(汗))といった名称も同様に正しい呼び方です。

基準日

2015.06.13